ITツールの導入に使える!IT導入補助金とは!?
- 2023年12月21日
- 読了時間: 3分
更新日:2月28日

IT導入補助金とは、中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX等に向けた ITツール(ソフトウェア、サービス等)の導入を支援する補助金です。
登録されたツールを新規に導入する際に使える補助金です。ご相談を受けた際に、既に導入していて対象にできないという残念な結果になることが多々あります。
是非ITツールの新規導入を検討されている方はこの記事を読み、IT導入補助金の活用をご検討いただければと思います。
1.補助対象となる対象者
中小企業・小規模事業者が対象となります。
注)商流一括インボイス対応類型では大企業も対象になりますが、本記事では解説いたしません。
2.IT導入補助金のしくみ
この補助金は申請の仕組みが少々特殊ですのでご注意ください。通常の補助金であれば、事業者が単独で申請の準備を行い、申請をすることができます。
しかし、IT導入補助金は違います。事務局に登録された「IT導入支援事業者」と一緒に準備をして申請することが必要となります。対象にできるツールも事前に事務局の審査を受け、IT導入補助金HPに登録・公開されたものに限定されています。
そのため事前に導入したいツールが登録されているかを確認して、ツールを登録している「IT支援事業者」に連絡を取る必要があります。
3. 申請枠と補助上限や補助率、対象経費
■通常枠
・A類型 補助上限金額5万円~150万円 補助率1/2以内
・B類型 補助上限金額150万円~450万円 補助率1/2以内
対象経費・・・業務の効率化、売上アップに資するツールとその導入に関連する経費
例)人事労務管理ソフト、顧客管理システム、ビデオ会議システム
■デジタル化基盤導入枠
・デジタル化基盤導入類型 補助上限金額350万円(下限なし) 補助率1/2~3/4
対象経費・・・「会計」、「受発注」、「決済」、「EC」ソフトとその導入に関連する経費、PCタブレットやレジ券売機などのハードウェア費
例)オンライン会計ソフト、オンライン決済システム、ECサイト
・商流一括インボイス対応類型 補助上限金額最大350万円(下限なし) 補助率1/2~2/3以内
対象経費・・・インボイス制度に対応した受発注の機能があり、受注側の事業者に対してアカウントを無償で発行し、利用させることのできる機能を有するクラウド型のソフトウェア
■セキュリティ対策推進枠
補助上限金額5万円~100万円 補助率1/2以内
対象経費・・・「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」に掲載されているサービス(IT導入支援事業者が提供、かつ事務局に事前登録されたものに限る)
多くの申請枠がありますが、大半の申請が通常枠のA類型とデジタル化基盤導入類型のどちらかです。ツールの利用費に関しては2年間の利用費が対象となっています。
4.応募の要件
・gBizIDプライムアカウントの取得・・・IT導入補助金の申請、下記宣言などにも必要となる重要なIDです。
・「SECURITY ACTION」の宣言・・・1つ星または2つ星を宣言する必要があります。
・「みらデジ経営チェック」の実施・・・中小企業庁が実施するサイトです。ここに必要情報を記入して経営チェックを行う必要があります。
・「IT導入支援事業者の選定」「ITツールの選択」・・・導入するツールを選定し、そのツールを登録しているIT導入支援事業者と連携して申請準備を進めていく必要があります。
5.どの枠を選んだらいいのか
申請枠が多いためどの枠を選ぶべきか悩む方も多いと思います。
もしも導入したいツールが明確なのであれば、IT導入補助金のツール検索機能を使いましょう。登録されていればIT導入支援事業者に連絡して相談してみましょう。
もしもまだ導入ツールが明確でなければ、DXの専門家に相談してみるのも手でしょう。
中小企業庁が実施するサイト「みらデジ」にはデジタル化についての支援機関や、デジタル支援者制度を設けています。ぜひ相談してみてください。
